抱きしめても、いいですか?【完結】
13,800円の愛
「これ、ください」
ホワイトゴールドのネックレスに、薄いグリーンのペリドットを使用した、四つ葉のクローバーが付いたネックレスを指さした彼は、少し照れくさそうに、俯いたまま目線だけを上げてそう言った。
『プレゼントですか?』
「はい」
高校生くらいの、細身のスラっと背の高い男の子。
薄茶色の長めの前髪から、切れ長の目がのぞく。
『赤とグリーンの、どちらでラッピングしますか?』
考え込む彼。
『彼女・・に、プレゼント?』
「まだ、彼女じゃ、ないんだけど・・」
『それじゃ、うまくいくように願いをこめて、特別に。』
私は、去年のバレンタインデーの時の残りの包装紙があることを思い出した。
金色のラッピングペーパーに、細長いネックレスの箱を包み込む。
ショップの名前が入った赤いシールを貼って出来上がり。
うん。我ながら、上出来。
ホワイトゴールドのネックレスに、薄いグリーンのペリドットを使用した、四つ葉のクローバーが付いたネックレスを指さした彼は、少し照れくさそうに、俯いたまま目線だけを上げてそう言った。
『プレゼントですか?』
「はい」
高校生くらいの、細身のスラっと背の高い男の子。
薄茶色の長めの前髪から、切れ長の目がのぞく。
『赤とグリーンの、どちらでラッピングしますか?』
考え込む彼。
『彼女・・に、プレゼント?』
「まだ、彼女じゃ、ないんだけど・・」
『それじゃ、うまくいくように願いをこめて、特別に。』
私は、去年のバレンタインデーの時の残りの包装紙があることを思い出した。
金色のラッピングペーパーに、細長いネックレスの箱を包み込む。
ショップの名前が入った赤いシールを貼って出来上がり。
うん。我ながら、上出来。