もう一度届きますように。
元から睡眠時間はほとんど取らなくても
大丈夫な方だったが
最近のハードスケジュールに対して
明らかに睡眠が足りてなかった。

ふらふらとするまま
仕事場に出勤した。
コーヒーを入れ
お客さんの爪を綺麗にデザインする。

『キヨさん、顔色悪いよ?大丈夫?』
常連のお客さんにそう言われ
鏡を見るとひどく疲れ切った顔をしていた。


謝りながら仕上げ
休憩中に化粧を直した。
どんなに疲れていても
私たちはプロだ。
情けない顔で接客なんてできない。
そう気合を入れ直した。
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