もう一度届きますように。
『ほんとお前は無理しすぎなんだよ。
先生に意識戻ったこと言ってくるから
おとなしく待っとれ。』

ユウさんは一言残し
病室を出て行った。

外を見ると真っ暗で
ただ雨の音が響いていた。
ひとまずエリアマネージャーに連絡をし
店の状況を聞いた。
支障がないとのことでしばらく休むよう
告げられた。


雨が降る真っ暗な窓を見つめながら
目を閉じる。
ずっと寝ていたはずなのに
またいつしか眠りに落ちていた。
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