もう一度届きますように。
『ツバサ、またグリンピース残してる。』

久しぶりにツバサより帰りが早かったので
今日は私が夕食を作った。
ツバサの好きなオムライス。

なのにツバサは器用にグリンピースだけを
はじいて皿の隅に残していた。

『…ごちそうさま。』

私の機嫌を伺いながら
ツバサはベッドに逃げる。
私のベッドに潜ると
毛布にくるまりながら言った。

『10分だけ!10分たったら起こして!』
そういうと10秒もしないうちに
眠りに落ちた。
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