もう一度届きますように。
ツバサといる時間は随分増えた。
前よりもずっと増えた気がした。

けれどツバサは何もしてこない。
来ても夕食を食べて私の隣に座って
ただ、話すだけ。
触れることもあまりしてこない。

それはきっとツバサなりに
気を使ってくれてるんだと思う。
私は答えを出さず
ただツバサを隣に縛り付けているだけだった。

きっと気持ちなんて
とっくにわかってる。
ツバサが好きということも
そばにいてほしい、いたいそう思っていることも。
< 116 / 137 >

この作品をシェア

pagetop