もう一度届きますように。
『キヨ…?』

洗い物を終えて
お風呂を洗いツバサを起こす。

セットされてない無造作な髪の毛を
そっと撫でるとツバサはゆっくり目を開けた。


『キヨ、俺さ。』
私の方を見つめて
真剣な顔になる。

『アメリカ行くんだ。』

ツバサは冷静に言い放った。

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