もう一度届きますように。
前から海外でも活動したいと言っていたし
ツアーでいろんなところを
飛び回っていることは知っていた。

きっと私が知らないだけで
今までにも海外に行ってることは
あったんだろう。
でもこうしてちゃんと告げられると
なんだか寂しい。


『いつ帰ってくるかわからない。
だから…キヨ、一緒についてきてほしい。』

いつも以上に真剣な顔で
ツバサは私に言った。

ツバサが本気で言っていることは
伝わってきた。
けれどそれは即答できるほどの
簡単な問題じゃない。
< 118 / 137 >

この作品をシェア

pagetop