もう一度届きますように。
アメリカに行くということは
いまの仕事をやめなければいけない。

簡単な決断じゃない。

『キヨがいまの仕事を頑張ってるの知ってる。
一番そばで見てたからわかる。
だけどいつ帰ってくるかわかんないんだ。
キヨにもう不安な思いさせたくない。
一緒に居たいんだ。』

ツバサは起き上がって
私の肩に顔を埋めた。
私の手を握る。

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