もう一度届きますように。
『最後まで自分のことばっかでごめん。』
『キヨはそういうと思った。
きっと俺が無理やり連れてっても
キヨは行かないっていうと思った。
俺の好きな女はやっぱり
かっこいいやつだった。』

ツバサは私を力強く抱きしめた。

『俺アメリカ行って
もっとすげー奴になってくる。
だから見ててよ。』

ツバサは初めて会った時の
あの笑顔で私に微笑んだ。


『ツバサ、大好き。』
思わず口からこぼれた言葉だった。
びっくりしながらも嬉しそうなツバサ。
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