もう一度届きますように。
『キヨ今日焼肉行かへん?』
『めっちゃ行きたいけどバーの方の仕事あるかも…。』

レンの明るい性格につられて
私も前より明るくなったと言われることが多くなった。

『ならしゃーないか。
ほなキヨんちで寝ててええ?』
『人が疲れて帰るのに寝てるんだ…。』
『うっ…ご飯作っとくから!!』
『冗談だよ。寝てていいから。』

レンはなんやねんと笑うと
私の手を取った。
知り合って1ヶ月。
私はツバサのことを忘れるように
レンと付き合い始めた。

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