もう一度届きますように。
レンはいつも横にいてくれる。
都合のいい時だけ来たりしない。

そうやってツバサを否定して
無理やり私の中のツバサを消そうとした。


『あ、そーいえばチケット取れたんやけど
一緒に行かへん?』
『いきなりなんのチケット?』
私の頭にハテナマークを浮かべると
レンは笑いながら
『あぁ、ロックフェス!!!!』
レンの目がキラキラと輝く。
学生の時にバンドをやってたからか
レンはバンドやらロックやらが大好きだ。
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