もう一度届きますように。
ユウさんに禁止されてるから連絡先なんて知らなくて、
空いてる時間に会いに行くだけ。
キヨはそんな俺に合鍵を渡してくれた。
合鍵をもらったときめちゃくちゃ嬉しくて
カケルに話したの覚えてる。

好きで好きで
会いたくて会いたくて

だけど仕事上そんなに会えるわけもなく
不規則にキヨに会いに行っては
溺れるようにキヨを抱いた。

キヨは俺のことどー思ってんの?

そんな簡単なこともビビって聞けなくて。
彼女作れば妬いてくれると思った。
なのにキヨに話したとき、
キヨはただ笑っておめでとうと言っただけ。

俺はキヨから離れられなくて
彼女がいてもキヨに会いに行った。

いつしか彼女よりキヨ優先の生活だった。
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