もう一度届きますように。
キヨのマンションに着くと
キヨはまだ帰ってきてなかった。


一気に疲れが回る。
キヨが帰ってくるまで
寝ていよう。
そう思って俺は眠りに落ちた。


『ツバサ…?』

どれくらい経ったんだろう。
キヨの呼ぶ声で目が覚めた。

『キヨ…?


喉壊しちゃってうまく声出ないんだ。』

心配そうに見るキヨに大丈夫と告げ
キヨの腕を引く。

押し倒したキヨに覆いかぶさって
キヨの肩に顔を埋める。



『俺のこと好き?』

もしキヨが好きって

ほんとに俺のこと好きだったら

いまの彼女とちゃんと別れよう。

遊びじゃなくて

真剣にキヨとだけ向き合っていこう。

そう決めた。



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