もう一度届きますように。
フェスはまだ続いていたけど
レンは私に気を使って帰ることにした。

歩くのが大変だから
車を会場の近くまで持ってくるから
待っててと私に告げると
レンは医務室から出て行った。


私も医務室の人にお礼を言い
部屋を出た。

どこかわからず1人でフラフラと歩く。
外から楽器の振動と
歌声が聞こえる。

頭に響くその音に
また目を閉じ床にしゃがんだ。
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