もう一度届きますように。
夜、久しぶりにバーに出勤した。
『ユウさん、
しばらく休みもらってごめんね。』
レンと週末に予定があったり
サロンの仕事が忙しかったりして
なかなか出勤できなかった。
『いいよ、全然。今日はどうだった?』
ユウさんは話すことより
人の話を聞く方が好きみたいで
よくお客さんが来るまで
2人でいろんな話をしていた。
『ユウさん、私レンと別れたんだ。
レンと一緒に行ったロックフェスで
偶然ツバサに会って、
そしたらツバサとのこと全部思い出して
レンと一緒にいる自信がなくなった。』
『キヨ、5年間って長いよ。
俺もナナが死んでからもう10年経つけど
未だにナナのこと忘れられないや。』
ユウさんはぽつりと言った。
ナナは私の姉でユウさんの彼女だった。
私が15歳の頃、当時23歳だったユウさんと20歳だったお姉ちゃんは2人で東京に上京した。
2人でAmanecerをオープンさせた。
けれどその年の12月、
お姉ちゃんは交通事故で亡くなった。
『ユウさん、
しばらく休みもらってごめんね。』
レンと週末に予定があったり
サロンの仕事が忙しかったりして
なかなか出勤できなかった。
『いいよ、全然。今日はどうだった?』
ユウさんは話すことより
人の話を聞く方が好きみたいで
よくお客さんが来るまで
2人でいろんな話をしていた。
『ユウさん、私レンと別れたんだ。
レンと一緒に行ったロックフェスで
偶然ツバサに会って、
そしたらツバサとのこと全部思い出して
レンと一緒にいる自信がなくなった。』
『キヨ、5年間って長いよ。
俺もナナが死んでからもう10年経つけど
未だにナナのこと忘れられないや。』
ユウさんはぽつりと言った。
ナナは私の姉でユウさんの彼女だった。
私が15歳の頃、当時23歳だったユウさんと20歳だったお姉ちゃんは2人で東京に上京した。
2人でAmanecerをオープンさせた。
けれどその年の12月、
お姉ちゃんは交通事故で亡くなった。