山あり谷あり、恋もあり。
1 これが、私たちの日常です。
Side:香織
「香織ー?秀太くん来てるわよ。早く降りてきなさーい。」
「あ、分かった!すぐに行く!」
やばいやばい、待たせてる。まだ髪の毛、くしで梳かしてないんだけど。
秀太待たせると怒るからな、とりあえず手ぐしで我慢しよう。。。
床に転がっているカバンを拾うと、そのまま走って部屋の扉を開け
片手で髪を梳かしながら、階段をドタドタと音を立てて降りる。
「行ってきまーす!」
リビングにいるお父さんとお母さんに声をかけながら
まだかかとの部分が堅く、足に馴染んでいないローファーを履いて、玄関を飛び出した。
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