山あり谷あり、恋もあり。
そっか、そうだった。
今日は1時間目科学だった。
やばい、嬉しい、どうしよう。
もうさっきまでのことなんか、どうでもいい。
あの森山先生に会えるなら、たとえ世界中が私の敵になったとしても、生きていける。
「良かったね、香織。」
そう言って肩をポンポンと叩いて、カバンを机にかけてくれると
美咲は自分の席へ帰って行った。
うん、良かった!もう今日1日中ハッピーだよ。
今最高に気分がいいから、秀太も美咲も陽祐も、みんな許してあげることにしよう。
私は頬っぺたを両手で挟み、ニヤニヤしてしまう顔を必死で抑えた。