山あり谷あり、恋もあり。
いやだ
行きたくない。
本当に行きたくない。
「お!おれたち丁度4人じゃん。
おれと、秀太と、香織と、美咲。決まりね決まり!」
隣でウキウキして楽しそうにしている陽祐が
憎らしい。
すると、美咲もやってきて
「香織、どうしたの?どこか体調でも悪い?」
と、私の背中をさすって、心配してくれた。
私はうんうんとうなずく。
あ~、なんか本当にお腹が痛くなってきた。
「こいつさ、料理が致命的にできないんだよ。」
なぜか秀太が私の代わりに私の話をし始める。
「中学の時に行ったキャンプでさ、その時もカレー作ったんだけど
香織が切った野菜はどれもでかすぎて中まで火が通ってないし
なのに焦がすし
それで…」
「もう秀太やめて・・・。」
あーもう秀太最低、なんでその話するのかな。
私のトラウマを蒸し返さないでよ。
嫌すぎて弱々しい声しかでないし。