山あり谷あり、恋もあり。
困った顔をして目を伏せる秀太。
秀太は、それが一種のトラウマみたいになっていて
秀太ママには逆らえなくなっている。
「だったらもっと、言って良いことと悪いこと考えてよね!
ふんっ。」
秀太にドヤ顔をお見舞いしてあげた。
自業自得だ。
人が触れてほしくないことを、わざと話すからいけないんだ。
それからの秀太は大人しくなって
班決めをした後
親睦合宿の日程とか
当日のスケジュールとかを話している先生の言葉に耳を傾けていた。
「ねぇ、秀太のお母さんってそんなに怖いの?」
なんて陽祐が小声で聞いてくるから
「うん。ものすっごく怖いよ。
多分、陽祐怒られてみたら、大泣きすると思う。」
って小声で答えてあげた。
「うわ、まじか。強烈だな。
でも、秀太の弱点がママとか、なんか可愛いなっ」
またニコニコし始めた陽祐。