山あり谷あり、恋もあり。
K.O
「いえ~いっ!おじじ最高~!」
ギリギリの所でおじじの右ストレートが決まり
秀太の柔道男を打ち負かすことができた。
「ご褒美なににしようかな~」
私がルンルン気分で
抱えていたブタとダンスをしながら話を進める。
だけど、その間秀太は無言。
秀太も負けず嫌いだから、こういうゲームで負けるとけっこう悔しがるんだよね。
「よしっ、決めた!今日はチキンにする!
ほら、決まったからさっさと行くよ。」
私は立って、秀太の背中をパンパンっと叩いて声をかける。
秀太は無言のまま立ち上がって、財布を手にして部屋を出ようした。
私はさっき脱いだ靴下を履いて、秀太の後ろについていきながら
「秀太もなかなかの腕だったよ?
まぁ、まだ私のレベルには達してないけどね~」
ちょっとからかって言ってみる。
「うるせーよ。先週負けたやつが何いってんだよ。
来週覚えとけ。」
そしたら、少しむきになって言い返してくる秀太。
5歳児みたいで、面白い。