山あり谷あり、恋もあり。

コンビニに着くと、さっそくレジ横にあるホットスナックのコーナーへ行く。





「え・・・ない。




チキンがない。」





・・・ガーン。



頭の中でこの音が鳴り響くくらい、ショックなんだけど。




私が呟くと、秀太は私の隣に立って




「お前、今日運ねーな。

料理のことも、親睦合宿のことも。」



フッと笑って言ってきた。




「うん。確かに。



…あ、うんって、ダジャレじゃないからね。」




「当たり前だろ。ダジャレだったら滑り倒してるぞ。」




は?



滑り倒すってなんなのさ。





それにさ、こんな仕打ちひどくない?






私って、ここまで運がないの?





神様は私のこと見捨てちゃったのかな。



嫌いになっちゃったのかな。




これじゃ、おじじの1週間の頑張りも報われないよ。
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