山あり谷あり、恋もあり。
「お前、甘いもんばっかだな。
太るぞ。」
レジでお会計をしてもらっていると、秀太は失礼なことを言ってきた。
「女の子はふっくらしてるくらいが可愛いんだよーだ。
あ、あと肉まんも下さい。」
「肉まんも食うのかよ。」
「甘い物だけが好きなわけじゃないんだよ、女の子は。」
「はいはい。」
私は店員さんから袋を受け取ると
秀太がおつりをもらうのを待って、一緒にコンビニから出た。
そして、10メートル程歩いたところで
「秀太ー。重いよー。」
私のエクレアとカフェオレ、秀太のサイダーが入った袋を秀太に見せつける。
「重くないだろ、それくらい。
奢ってやったんだから荷物くらい持て。」
「えー。秀太のいじわる。」
さっきの優しさはどこへ行ったのやら
そんな秀太の首の後ろに、チョップを一発お見舞いしてあげた。