山あり谷あり、恋もあり。

「食べなくていい。帰れ。」




今日のことがあったからか



秀太はすごく嫌そうな顔をしていた。




「でも、カバン秀太ん家だし。」



「…カバン持ってってやるから、帰れ。」



「えー。お願い秀太?」




秀太の目の前にまわり


例のぶりっ子おねだりをして、目をパチパチさせてみる。




あ、ちなみにぶりっ子おねだりというのは


私が勝手に命名しました。




「・・・。」




秀太は完全に無視。



何事もなかったかのように



きれいに私を避けて歩いて行く。




「秀太しゅうたっ。




今日は分かったから。


ご飯は諦めるからっ。」




心の中で、クソーッと思いながら




きっと今日は無理だと判断し



秀太ママのご飯は次回に期待することにした。
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