山あり谷あり、恋もあり。
いつものように秀太と言い合いをしているうちに
私の家の前についた。
「じゃあね、秀太、カバンよろしく。」
秀太のサイダーを手渡すと
「おう、少し待ってろ。」
秀太は小走りで…
なんてわけはなくて、ゆっくり歩いて自分の家に入って行った。
「こっちは外で待ってるんだから
ちょっとくらい走ってくれてもいいじゃん。
秀太のばか。」
5月の夜は、まだ肌寒い。
こんな中でかよわい乙女を待たせるとは。
今度は秀太にどんな呪文を唱えようかと考えていると
家から秀太が出てきた。