山あり谷あり、恋もあり。
涼しい顔をした秀太がなんだか気に入らなくて、秀太の足を踏んづけてやろうとするけど
「お前のすることなんか見え見えなんだよ。
あんまりふんふんしてると、ゴリラになるぞ。
二本足で歩けるうちに、さっさと歩いとけ。」
ニヤッとした顔で、私をゴリラ扱いし
踏もうとした私の足を軽くよける秀太。
スタスタと長~い脚で歩いて行くし。
本当、秀太って嫌なやつ。
私は秀太に負けるのが嫌で、走って秀太を追い抜かして
「あっかんべーだ。」
振り向いて言ってやった。
そして、そのまま玄関までダッシュして、下駄箱で靴を履き替え教室に向かう。
秀太なんか置いてってやるんだ。