山あり谷あり、恋もあり。
まぁなにより
秀太といると、安心感っていうか
楽しいし
落ち着くし
なにより気が楽。
口は悪いし、口は悪いけど
秀太と一緒にいて嫌だったなんてことは、一度もないかもしれない。
秀太がいて良かった、っていうのは
なんか秀太のこと崇めてるみたいで嫌だから言わないけど
でも
その通り…なのかもしれないな。
秀太と幼なじみって、なかなか良いのかもしれない。
って、うわぁ私、なに一人でこんなこと考えてるの!
確かに
秀太には感謝もしてるけど、怒りたくなることもいっぱいだし
それに、秀太に付き合ってあげてる私にも感謝してほしいくらいだよっ。
呼吸が落ち着いてきた私は、膝から手を離して態勢を戻した。
私の後ろに並んでいる、少し放置してしまった陽祐を見れば
すでに違うクラスの子と仲良く喋ってて。
陽祐のコミュニケーション能力の高さに改めて感動していると
「みなさん、おはようございます。
今日は快晴で・・・」
校長先生の話が始まった。