暴走族に恋をする。



で、あの社長室に戻ってから、私は黒崎くんのとなりに座って英語を教わっていた。


「桜子ちゃん!!」


そこへ、大津くんが戻ってきた。


「…名前を大声で呼ばない約束ですけど
……った!」


私が大津くんに返事をしてると、また黒崎くんにデコピンをされた。
私がまた敬語を使ったからだろうけど…


「………蓮、なにしてんの?」


「あ?別に。
こいつに勉強教えてるだけ。」


「ふーん…
それより桜子ちゃん!どこにいたの?」


「あー、すぐそこの公園。
そこにゆっきーさんが来たから少し話をして、黒崎くんと合流したの。」


敬語禁止、敬語禁止……


「そっか。よかったー、桜子ちゃんがまたここに来てくれて。」


「ごめんね、さっきは。」


「全然いいよ!
………それよりこっち座んない?」


「あー、今は勉強教わってるからこっちでいいや。
ということで黒崎くん、続きお願いします。
…いった!
え!今のところは違うでしょ!」


お願いするときは礼儀正しくでしょ!


「違くねーよ。」


「はは
蓮、女の子にはもっと優しくしなよー」


ゆっきーさん…笑えないからね。
この人のデコピンかなり強烈だよ…



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