暴走族に恋をする。



俺はそれから長めのキスを何回もした。

…でも、真っ赤な顔の桜子ちゃんと、漏れる吐息に我慢できなくなった俺は桜子ちゃんの胸に手を伸ばし、桜子ちゃんは怒って俺の上から退いてしまった。


「ごめんって。ね?そんな怒んないでよ。」


「……何人目ですか?」


「え?なにが?」


「学校で手を出した女の子の人数です。」


「え!?」


「普通の人なら学校でそんなことしません。
快斗は今まで何回か授業サボってますよね。
私は何人目ですか?」


「や、あの……」


なんでこういう時の推理力は抜群にいいんだよ……


「即答できないってことはやっぱり最低一人はいるんですね。」


「……はい、ごめんなさい。」


どんだけ言い訳したって、所詮いいわけにしかならないから、俺は素直に認めた。

それが一番な気がしたから。


「…私をそんな軽い女たちと一緒にしないでください。」


でも、やっぱり機嫌はなおらないみたいで俺の隣から離れて遠い席に座ってしまった。


「一緒になんかしてないよ!」


「でもとても大事にされてるとは思えません。
こんな、誰が来るかもわからないところで…
神聖なる学舎で、大切にしてる人にはそんなことしないでしょう。」


「……好きなんだから、触りたいって思うじゃん。」


「人間は理性というものが備わっているはずです。」


……どう頑張ったって、俺の気持ちなんてわかってもらえないんだな…


「……わかったよ!
じゃあもう俺からは触らない!絶対!

それで満足なんだろ!」


絶対触らない。キスもしないし手も繋がない。

俺に触りたくなったってしらねーからな!!



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