暴走族に恋をする。
「……わかりました。
では、今日快斗の家に行きたいです。」
「へ?お、俺んち?」
もっとけんかになるかと思ったら、桜子ちゃんは全然そんなことなくて、普通に俺んちに来たいとか言い出した。
「さくら、いる?」
「あ、あぁ、うん!いるよ!」
「会いたい。」
「……あれ、でも塾は?」
「休みです。」
「え、また?でもなんで?」
「なんか、先生が血便が出て検査入院らしくて昨日今日は休みなんです。」
「へー」
血便って。ダッセ。
まぁでもそこおかげで俺んちに桜子ちゃんが来てくれるという奇跡がおきてるわけだし
そのうんこに感謝ってことで。
「あ、授業終わりましたね。
教室に戻りましょう。」
……二人っきりも終わりか。
まぁいいや。放課後も一緒にいられるし。
…触れないけど。でもいいや。
一緒にいられるなら。
「……え…?」
なんて考えてたら、桜子ちゃんからとなりに来て、桜子ちゃんから俺の手を握った。
「私が触るのはいいんでしょう?」
……なんだこいつ。どんだけ可愛いんだ。
どんだけ俺を惚れさせれば気が済むんだ。
「…はは
快斗、顔赤くなってる。」
「は!?嘘だね!」
「本当だって。」
本当に、罪なくらい可愛くて、女慣れしてたはずの俺はどんどん顔が熱くなってくる。
「教室戻ろ。」
自然と俺にタメ口で話す桜子ちゃんがまた可愛くて仕方ないんだ。