暴走族に恋をする。
快斗のことを知りたいです
***
「快斗、帰ろ。」
「うん!!」
仲直りしてから、快斗はずーっと私のそばにいる。
休み時間も、お弁当も一緒。
こんなに学校が楽しく感じたのは何年ぶりだろう…
「ね、俺と手を繋ぎたくないの?」
「……はいはい。」
自分から触らない宣言をしてといて、私から手を繋がるように仕向けてくるけど。
「あ、そういえば桜子ちゃん門限は?」
「とくにないかな?
お母さんには勉強してくるから22時過ぎには帰りますって言ってきたから。」
「やったね!結構長いじゃーん。」
「勉強もするけど。」
「でも、今日はずっと俺んちにいてくれる?」
「まぁ、快斗がいいなら。」
「ぜんっぜんいい!
……あ、待てよ…でもそんな遅くまでいると父さんがうるさいかも…
やっぱ途中で工場行こ。」
「うん、なんでもいい。」
快斗が楽しそうなら、それで。