暴走族に恋をする。



「うはー、可愛すぎる。」


「………は?」


「やっぱね、桜子ちゃんがさくらを抱くときの笑顔が今までで一番かわいい!!」


………はいはい。


「それよりさくらどうするの?」


「一緒に部屋行こ。
大丈夫?重くない?」


「うん、平気。部屋どこ?」


「ん?あれ。ちょい遠いけど。」


と指差す先にはまさかの離れ。

離れって。もはや部屋じゃなくて家だし。
どんだけ豪華な部屋なのさ。


「いつでも泊まりに来てね。」


「お母さんが許しません。」


「だよなー。」


「………ごめんね?」


「ん?いいよ。」


………あぁ、なんか…
ここから見る快斗はオレンジ色に輝いて見える。
キャラメル色の髪の毛が綺麗。


「…快斗って髪の毛染めてるのに髪の毛きれいだね。」


「え?そうかな?男だからあんま気にしないけど、まぁ兄貴に染めてもらってるからかな?
桜子ちゃんもきれいじゃん。」


あ、そうだった。私も染めてたんだった。
………やっぱ、人気にはそれなりの理由があるのかな。


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