暴走族に恋をする。



━━━で、歩くこと数分。

ながーい廊下を歩いた先についたドア。
そのドアを開けると、まずあったのは2つのドア。


「………このドアは?」


「右がお風呂で左がトイレ。」


………お風呂とトイレ?部屋に?
なんだそれ。


「もともとさ、ここで俺と兄貴、一緒に過ごしてたんだよー。

今は兄貴はいないけど、かなりの頻度で帰ってくるから結局兄貴の部屋もそのままだけどね。」


………なんか、理解不能。
なんなの、このリビングは。


つまりはここは快斗とお兄さんだけの家…ってことかな?


「お茶でいい?」


「え?う、うん…」


本当にお金持ちなんだなぁ…
政治家、か………


とりあえず私は誘導されソファに座り、さくらもそこへ座らせた。


「あのさ、お母さん何歳?」


「35歳。」


………わっか。10代で産んでるってこと?
まぁ、女なんて学歴なくてもいい男は見つかるよね、結局。

学歴なくたって………



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