暴走族に恋をする。
「なに、この組み合わせ。」
「あ、早坂さん。
おはようございます。」
3人で通学路を歩いていると、私の横に早坂さんが来た。
「おはよ、天宮さん。
今日も完璧なくらい可愛いねー」
「い、いや…そんなことは…
早坂さんは今日もバッチリメイクですね。
私は朝が遅いので、本当に尊敬します。」
「……それってほめてんの?」
「え、はい。もちろんですよ。
女の子らしくて羨ましい限りです。」
「あんまほめられてる気がしないわ。」
「早坂、桜子ちゃんは今日も可愛いって言いたいだけだと思うけど。」
「まさかぁ。快斗じゃあるまいし。
私みたいなタイプ、天宮さんは嫌いでしょ。」
「そんなことないです。
私も昔は早坂さんのような見た目でしたから。」
「は?え、嘘でしょ?」
「本当です。
昔は私もおしゃれが好きだったので。」
「……じゃあ、なんでこの前まであんなんだったの…」
「説明すると長くなりますので、それはまた今度。」
もう学校につくしね。
……にしても、向こうから日比野くん、快斗、そして私の横に早坂さん…
どう見ても私だけ浮いてるよ、これは…