暴走族に恋をする。
━━そして、4時間目
選択授業で音楽を選択している私は、暁斗くんと音楽室へと向かっていた。
「なんで暁斗くんは音楽なの?
快斗も莉奈も楽な美術なのに。」
「美術は楽で人気だからさー、抽選的なのになって俺は弾かれたんだよね。
まぁ俺バンドやってるし?なら書道より音楽かなーと。」
「へぇ、バンドやってるんだ。」
「まーね。これでもボーカルでモテモテなんだぞ~。」
「なら可愛い彼女、出来そうなのに。」
「んー…まぁね?」
……なに、その間。
その間にはいったい……あ、そうか。
「もしかして好きな人いる、とか?」
「は!?」
「あ、図星なんだ~。
秀名の子?」
「……言うわけねーだろ!アホか!」
当たりなんだ。わかりやす。
「いいじゃん、教えてよ~。」
ケチだなぁ。内緒なんて。
……快斗は知ってるのかな。