暴走族に恋をする。
「暁斗おっはー!」
「な、なんだそれ。元気だな、今日は。」
早坂の話を聞いて俄然元気になった俺は、ハイテンションで二人のもとへと入り込んだ。
「おう、まーな!
それより桜子ちゃん!明日どこ行く!?」
「もうちょっと声のボリューム落として。」
……冷めてる。
朝、二人でいるときは優しかったのに。
ま、ツンデレなところも大好きだけどさ。
「ほい。
で、明日どこ行く?」
「なに、明日デートなわけ?」
「そ、いいだろ。
暁斗は一人寂しくおうちに帰れよ!」
「うっせ!」
「快斗、そういうこと言わないの。
明日ね、映画いきたい。
ずっと見たかったやつがあるんだけど…」
「へ?映画?」
「うん、ダメ?」
うはー、その顔かわいい。
もともとかわいいけど。おねだり顔は最高だ。
「ううん!ぜんっぜん!
じゃあ飯食って、映画だね!」
はー、なんかカレカノっぽい。
女の子と映画とか初めてなんだけど。
いつか遊園地とかもいきたい。
観覧車とか乗りたい。
……お化け屋敷は全然怖がらなそうだけど。