暴走族に恋をする。



「あー、なんか早く免許とって桜子ちゃん後ろに乗っけたいなー。」


まじで超憧れ。
桜子ちゃんなら喜んで乗せ「乗らないよ?」


「……え!?え、なんで?」


「快斗は私がバイク嫌いなの知ってるでしょ。」


「え、でも俺はちゃんと免許とるよ?
安全運転するよ?」


「でも、怖いのには変わりないから。」


……まだまだ、桜子ちゃんの中には"暴走族"だとか"バイク"っていうカテゴリーの中に
俺も一緒に入れられてるってこと、か……


「……じゃあ、乗れるようになるの待つ。
俺が怖くないようにする。」


それなら絶対俺が、桜子ちゃんを変えてみせるよ。


「その日が来るとは思えないけど。」


「そんなこと言ってられるのも今だけだからな!」


「なにそれ、意味わかんないよ。」


あ、笑った。
今日初笑顔だよ。かわいい。


「そんな笑顔見るとキスしたくなるよー。」


「やめて近づかないで。」


……即答ですか。

でも桜子ちゃんのことはまじで大切にしたいから、こんなと頃じゃ絶対しないけどさ。


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