暴走族に恋をする。
「ん、快斗お茶。」
「あ、あぁ…ありがと。」
「お父さん、快斗のお母さんからカステラいただいたよ。
ご飯のあと食べるよね?」
「あ、あぁ…うん。
気を遣わせてしまって申し訳ないね。」
「いえ!とんでもないです!」
いや、だから二人揃ってどんだけ緊張してるのさ。
「…二人とも足崩したら?
っていうかソファでよくない?」
と、私だけソファに座ってみるよ。
「あ、あの…」
とにかく硬い空気だけど、そんな空気の中快斗は喋り始めた。
「……俺の見た目、何も言わないんですね。」
え?そんなこと?
……あぁ、散々お母さんのこと話してきたからかな…
「い、いや…まさかこんなかっこいい男の子を連れてくるとは思わなくて驚いているよ。
その…桜子は今では珍しい真面目な子だから…」
そりゃそうだ。
本当に釣り合いがとれてないよね。