暴走族に恋をする。


━━━で、一時間後


「ごちそうさま!」


暁斗くんは我が家で一緒にご飯を食べていた。


「暁斗くん、もういいのかい?」


「はい!大丈夫です!
桜子ちゃんもありがとね。」


「どういたしまして。
快斗は?もういらない?」


「…いい。」


「そっか。」


快斗は暁斗くんがうちに来ると言った時からずーっと不機嫌。
今はお父さんがいるから隠してるけど、絶対不機嫌。


この人の短気はどうにかならないものかなぁ…


「さてと、じゃあ片付けるね。
そういえばお父さんは今日はずっと家にいるの?」


「今から本を返しに行ってくるよ。」


「あ、じゃあ私のもついでに返してきてよ。」


「いいよ。部屋にある?」


「うん。机の上にあるから持っていって。」


「わかったよ。
じゃあ二人とも、ごゆっくり。」


「はい!」


……元気だなぁ、暁斗くんは…


「で、暁斗くんはなにしにきたんだよ。」


「別に快斗には用ないんだけど。」


「なら帰れよ。」


「俺は桜子ちゃんに用があるんだ!」


「別に学校でよくねー?」


「今日暇なんだよ!」


「意味不明。」


まぁ結局仲良しなんだよね、この二人は。
なんだかんだね。


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