暴走族に恋をする。
そんな話をしていたのに、突然オチケンさんは顔をキラキラ輝かせて
「あ、そうだ!花火やんねー!?
俺昨日家で発見したんだよね~!」
なんて言い出した。
「花火って…もう湿気てるんじゃないの?」
「いや!俺頭いいから乾燥剤入れて袋の口しばっといたんだよー!
そのまま捨てるのもあれだし、ダメでもやってみようぜ!
な!蓮!」
「別にいいけど。でもどこでやんだよ。
あそこの公園は花火禁止だから桜子が絶対反対するし、川とかもねーし。」
ごもっとも。禁止なら断固反対。
しかも住宅街じゃ迷惑もいいとこだし。
「あれは?裏山。工場の。
工場でやると人集まりすぎるし、裏山の中腹に神社あったじゃん。」
「あ、そうじゃん!じゃあそこで!」
で、結局ゆっきーさんがまとめて、オチケンさんの家に花火を取りに行くため、お会計となった。
「花火かぁ…
すっごい久しぶりかも。」
「楽しみだね!」
「…そうだね。」
でも神社って…
なんか…ちょっと怖くない?
しかも山の中腹じゃ余計に……