暴走族に恋をする。
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「桜子!!」
あれから、救急隊員が快斗の応急措置をして、その間に快斗のお母さんまでもが合流して
私たちは救急車で病院へと運ばれた。
"手術中"
そのランプに願いを込めて、神様に願いが届くように
私は必死に手を合わせていた。
「黒崎くん…」
誰にも連絡していないのに、なぜか黒崎くんたちもここへと走ってきていた、
「快斗は…」
「…わからない。
事故直後は意識もあったんだけど…出血も多くて…」
「……そうか。」
「私のせいで、また…」
「お前のせいじゃねーよ。
自分を責めんな。」
「そうよ。
快斗は桜子ちゃんを守りたかっただけなんだから。
快斗は絶対に後悔なんてしてない。
だから、一緒に快斗を信じて待ちましょう。」
黒崎くん…おばさん…
「……はい。すみません」
私はまた涙を拭いて、必死に願った。
何度も何度も、強く、強く
"快斗が、助かりますように"
私には、願うことしかできなかった。