暴走族に恋をする。
暴走族の君に、恋をしたんだ。
看病の日々。
そしてその翌日、私は学校帰りに暁斗くんを連れて、病院へと来た。
病室で黒崎くんたちとも待ち合わせだ。
「お、快斗元気そうじゃーん。」
「あれ、暁斗だけ?早坂は来なかったんだ?」
なんてことも楽々言えるくらい、快斗は回復していて、その姿を見てひと安心した。
「莉奈はあの件でまたいくことになって。」
「あー、そうなんだ。
学校には来た?」
「うん、来たよ。」
「そ、よかった。」
うん。
とりあえず私も快斗が元気そうでよかったよ、本当に。
「ところで快斗はどうなわけ?
いつ頃退院すんの?」
「さぁ?わかんねーけど
とりあえず足怪我しててまだ麻酔もやってて全然動かねーし、わかんねーな。
なんせ貫通したからな、なんかが。」
「想像するだけで痛いわー。」
言葉に感情がないよ?暁斗くん?
「ま、とりあえずお土産。
テスト範囲をまとめてやったからよ。」
……私がね?
「こっちはノートのコピーな。」
……私のね?
「ってか俺テスト受けられねーんじゃね?」
「あ、それなら快斗のお父さんが学校に掛け合ってたよ?
だから快斗は同じ時間にここでテスト受けるんだって。
担任の先生が来るみたい。」
「ふーん、まぁなんでもいいけど
今回は桜子ちゃんとの勝負もあるしな!」
……なんか、快斗のお父さんのおかげで、お母さんも快斗のことは受け入れそうな気がするけどね…