暴走族に恋をする。
で、結局暁斗くんリクエストでメロンを買って、快斗のところへとやってきた私たち。
まぁ8人で食べるならちょうどいい…かな?
「あ、今日は早坂もいるんだ。」
「快斗元気そうじゃん。
桜子から連絡来たときは死んじゃうかと思ったのに。」
「初日は本当に辛そうだったの。
なのに昨日にはもう回復してて。大袈裟でごめんね。」
「まぁ快斗は簡単には死ななそうだもんね。」
「どういう意味だそれ!!」
「うるさいです。」
すかさず私が快斗に突っ込んだところで、黒崎くんたちも部屋へと入ってきた。
「あ、この前はありがとうございました。」
と、早速5人にお礼を言う莉奈。
やっぱね、莉奈のいいところはこういうところだよね。
こんなに見た目にも気を付けていて、きちんとお礼まで言える人。
当たり前かもしれない。
だけどその当たり前ができない人間も多いから。
「あぁ、別にあのくらい。」
「あ!メロンある!なにこれ食べていいの!?」
「あぁそれ私が買った来たの。
包丁とか借りてくるから食べよ。」
「さすが桜子ちゃん!」
……ほら、快斗は私にお礼なしだよ。
まぁ別にいいんだけどさ。
私はそういう快斗だと知って好きになって、彼女やってるからいいけど…
他の人ならちゃんとお礼言いなさいよ?
「あぁ、俺借りてくるよ。
桜子はここにいなよ。」
「え?いいの?
……ありがとう。お願いします。」
相変わらずな優しさのゆっきーさんに任せて、私はまた快斗のところへと戻った。
「快斗、立てた?」
「あー、もう痛すぎて挫折。怪我してないほうなら立てるからそっち使って立ったら看護師に即バレして、あとで理学療法士が来るんだとさ。」
「そっかー、でも頑張ってね。
快斗いないとあのカーディガン一人で着なきゃだし。」
「んー、まぁ頑張るけどさ!!
俺も早く学校いきたいし。」