暴走族に恋をする。



そしてメロン食べた暁斗くんは…


「じゃあ俺バンドの練習あるし行くわ!」


とその場に立った。


「あ、暁斗くん
それなら莉奈も送っていってよ。
帰り困るじゃん。」


「え?なんで?道わかんねーの?」


……いや、そうじゃなくて、だよ…
まぁ事情を知らないから仕方ないよな…


「私、暁斗に話あったの。
だから駅まで送ってってよ。」


「え、話?…わかった!」


ま、基本は莉奈に恋してるわけだし、ダメなわけないと思ってたけどさ。


「じゃーな!快斗!」


そういって、暁斗くんたちはさっさと病室から出ていった。


「あいつ…メロン食いに来ただけじゃね?」


「快斗が順調に快復してきてるのを見て安心したんだよ、きっと。」


「いや、あいつはそういうこと気にしないタイプだな。」


でも、きっと快斗のこと大好きだよ。
快斗が事故に巻き込まれたって知ったときの暁斗くん、本当に顔が真っ青だったもん。


「ん、そうだ。私物理でわからないところあるんだ。
隼斗さん、それ食べたらお願いします。」


「はいはい。」


さーて、今日もいっぱい勉強しないと。
なんてったって打倒快斗だからね。


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