暴走族に恋をする。



歩くこと十数分。
今日もゆっきーさんに家まで送ってもらった。


「あ、明日暁斗くん行かないんだけど…」


「じゃあ俺が来るよ、迎え。
だから一人で出歩かないでね。」


「はい、わかりました。
今日もありがとうございました。」


「うん、またねー。」


手を振るゆっきーさんに私も手を振り、家の中へと入った。


「ただいま。」


「おかえりなさい。」


今日のお母さんは、すぐにお出迎えに来た。
こんなにすぐ迎えに来るのは、いつもテスト結果の時だけだったから…なんか変な感じ。


「快斗くん、どうだった?」


「うん、元気そうだった。
今日からリハビリも初めて、痛そうだけど頑張ってた。」


「そう。
あ、ご飯もうすぐできるから荷物置いてきなさい?」


「うん。すぐ降ります。」


私はすぐに階段を登っていった、けど
……なんか…慣れないなぁ…

でも…憧れてたよ、こういうの。



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