暴走族に恋をする。
私とあなたで1つになりたい。
━━翌日
"家の前についたよ"
お昼ご飯を済ませて支度をしてすぐ、ゆっきーさんからメールが届いて私は家を出た。
病院につくまでの道中、私たちは特別な会話でもなんでもないどうでもいい話をしていた。
「そういや、桜子と快斗は連絡とったりすんの?」
「あー、付き合ったばかりの時に快斗からすっごい電話とメールがきて、
そんなに連絡してこないでって怒ったことあったの。
それからはぱったり来なくなったよ。」
「え、怒るほどのこと?」
「別に怒るつもりはなかったんだけど、勉強とかお風呂とか寝る時間は返せないじゃない?
それで快斗がいじけたから、いじけるなら連絡してこないでって言ったの。」
「へー、大変だな。」
「だから会わなきゃ会話なんてないよ。
まぁ毎日会ってるから別にいいんだけどね。」
休みの日でも、私たちはいつも一緒だ。
今日も私は快斗のところへ行くわけだし…私もなかなかの惚れ具合だね。
「そういえば、昨日はあのあと帰ったの?」
「あー…病院戻ってみんなと工場。」
「え、病院に戻ったんだ。」
ならみんなで病院出ればよかったのに。
うちなんて通り道じゃん。
わざわざご苦労だな…
「桜子はさ、快斗のどこが好きなわけ?」
「えー…、んー
やっぱり、私をちゃんと見てくれて、私と一緒にいてくれてるところとか
具体的にどこって言われるとわかんないよ。
ゆっきーさんだって彼女の好きな人どこ?なんて聞かれて即答できないでしょ。」
「顔。」
「あ、そ…」
顔って…もっと他にないのかよ…