暴走族に恋をする。
約束事
そして、テストを終えた2日後
「お邪魔しまーす。」
案の定、テストの結果は快斗が一番だった。
安定の学年トップ。
……あんなに私も勉強したのに
「お邪魔しまーす。」
まさかの、暁斗くんよりも私の方が下だった。
「どうぞ、なにもないけど。」
……どうして?
こんなに勉強できなさそうな人たちなのに…
ずっと頑張ってた私よりどうしてこの人たちの方が、頭がいいの?
「つーかなんでまた暁斗まで来てんだよ。」
「いいじゃーん。俺も暇だし、それに男手あった方が快斗も助かるだろ!」
そして、莉奈はというと
「つーか9教科中5教科も赤点とるか?普通。」
「受験のときレベルあげすぎたんだと。
で、今苦労してるタイプ。」
「あー、そういうやついるよな。」
莉奈は赤点パラダイスだ~と嘆き、今日もがっつり補習になってしまった。
……と、いうわけで快斗との勝負に負けた私の家に、快斗となぜか暁斗くんまでついてきたんだ。
「快斗ソファだと大変?椅子にする?」
「んー、そうだね。椅子がいい。」
「じゃあこれどうぞ。」
「ってか留守?」
「え?うん。もちろん。
でももうすぐ帰ってくると思うよ。」
お母さんがいる時間に、誰かを呼ぶのは初めてだ。