暴走族に恋をする。



大学入ってから俺らは本当に時間が合わなくて
俺はそれにすら不満たらたらだっていうのに、桜子ちゃんは全然そんなことなさそうで

休みの日だって毎週会えるかって言えばそうでもないし
大学生になって、桜子ちゃんにも友達ができたから、その交遊関係を邪魔するわけにもいかないから我慢してる、けどさ……


「桜子、このあとゼミじゃん?
先行って資料まとめとこ」


・・・この男、風間夏樹。

桜子ちゃんと同じゼミで、1年の頃から桜子ちゃんの周りをうろついてる、非常に不快な男。
3年生になり、俺もだけどゼミの時間が増えたから余計に俺と桜子ちゃんの邪魔をしてくる、けど


「あ、うん
そうだね」


桜子ちゃんも桜子ちゃんで、本当に俺への扱いがひどい。


「今俺と食べてるじゃん!!」

「でももう食べ終わるし」

「最近全然話せてないじゃん!!」

「学生の本業は勉強でしょう。
わがまま言わないで」


そういってさ、俺なんか置いてその男と行くんだろ。
もういいよ。桜子ちゃんのバカ。


俺はこんなに好きなのにさ……


「あ、快斗~!
テスト終わったら飲みいこうってなってんだけど」

「俺も行く!!」


もう、俺もやけ酒だよ。
桜子ちゃんが構ってくんないから、俺だって女の子たぶんいるだろっておもうけど行っちゃうからな!!



桜子ちゃんのバーーーカ!!!はっ!



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