SOS~言葉にならない苦しみ~
──そんなある日の昼休み
「うち告白されちゃった…!」
人気のない廊下にユミの声が響いた。
「え…お、おめでと!よかったじゃん♪」
とっさにそう言い繕った。
ずっと好きな人がいるって話は聞いてた。
相談も乗ってたし応援もしてたはずなのに…
素直に…喜んであげられなかった。
中学生になってユミはますます可愛くなってミニスカだって人一倍似合っていた。
そんなユミのことだから、もちろん女子からも男子からも惹かれる存在だった。
そんなユミと親友でいられて…
幸せな気持ちばかりじゃなかった。
一緒に廊下を歩けばユミには男女問わず声がかかる。
男子から連絡先を聞かれていたり…
女子からは絶えない遊びの誘い…
毎日ユミと同じように時間を過ごしてる私はなに?
誰にも必要とされず避けられる毎日。
わからないわからない…
いつのまにか私の心にうまれた
"嫉妬"
"劣等感"
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