TUG of WAR ~恋のつな引き~
……恥ずかしい。


人生初の告白だもん。

それに自分でもまさか今日告白するなんて予想しなかった。

でも、ここではっきり先生の返事を聞けば潔く諦められる。



「ありがとう。
…でも、俺は教師だから付き合うとなると厄介だと思う。
だから、付き合えない。ごめん。」



先生の顔は真剣だった。

きっと先生なりの誠意を込めた返事だろう。



「そうですよね。でも、返事が聞けて嬉しいです。」



思わず声が涙ぐむ。

まだ泣いたらダメ、自分。



「新沼こそ、勇気出して気持ち伝えてくれてありがとう。」

「先生、そういうところ優しいんですよ。」



そんなに優しくされたら涙がこぼれ落ちそう。
< 133 / 368 >

この作品をシェア

pagetop