TUG of WAR ~恋のつな引き~
インターバル
「1限生物か……。」
朝のHRが終わったあと時間割表を見るなり、
私はげんなりする。
結局昨夜は勉強に全く手付かずだったが、
あまりくよくよ考えても仕方ないと思って開き直ることにした。
自分の思いは伝えたわけだし、これで潔く諦められる。
「どうしたの、瀬名先生に会えるって言うのに。」
舞が私の様子を不審に思ったのか、
疑問を口にする。
「べ、別に嫌ってわけじゃないけど朝から生物はなーって。」
昨日の件はまだ舞には言っていない。
「……何かあった?」
さすが舞、鋭かった。
私は仕方なく昨日のことをひと通り話した。
「ついに告白したのね……。
瀬名先生告白されるの慣れてそうだから軽く受け流すと思ってたけど、意外だね。」
「確かに言われてみれば。」